矯正歯科

矯正歯科

中村歯科の矯正治療について

中村歯科の矯正治療について

矯正歯科は、歯を削ったり、かぶせたりすることなく生涯に渡って自分の歯で噛み合わせを良くする唯一の手段です。
治療期間は長くかかります。(約3~4年程度)
小学生や中学生くらいの時期での治療をイメージされると思いますが、大人の方でも問題なく治療可能です。

中村歯科では、子どもから大人まで「一生涯自分の歯でかみ続けられる治療」を目指して診療を行っています。

不正咬合と矯正治療

矯正治療の開始時期

ある種の疾病に対して、いつ治療を始めるかは早期発見と早期治療がやはり大切です。
上記を建前とするならば、やはり矯正治療もこの説に反対する理由はないのかもしれません。
ですが、矯正を希望される患者様が最も適当と思われる時期に来院したとしても、十分な矯正知識を持った歯科医師が観察できなければ治療が不可能な場合もあるので、現実的には大変困難な問題です。
しかし、早い時期に観察する機会ができればいくつかの利点があります。
「もう遅すぎる」という段階よりも、まだ適齢期であるほうが時間的な余裕があるので治せる可能性が大きいということです。

不正咬合の治療の必要性について

「幼少期に矯正治療をした方がよいのか?」と聞かれることがあります。
ほとんどの場合は、患者様自身が痛みを訴えなかったり、治療の必要性に対する認識が不足しているからと考えられます。
その個体のもつ不正な状態が放置された場合は、将来機能的にも形態的にも顎骨や顔面周囲領域に対してどのような障害が起きるかを術者側から十分に説明します。
その説明を理解された後には、もし機会があれば矯正治療の適応時期を失わないうちに治療をするようお伝えします。
しかし、ここで安易な事情からただちに矯正治療を開始してしまうと、時として好ましくない結果を招くことが生じる可能性があるので、注意が必要です。
当院では成長発育という一定の期間内で今何をするかをよく見極めることが肝要であると考えています。

矯正治療の意義として、咬合の不正を改善することで理想的な咬合関係を成立させることがあげられます。
すなわち、機能的、形態的に不正に関する要因を取り除き、顔貌との調和のとれた咬合関係を獲得することが矯正治療の目標です。
このことは、ただ単に不正な歯列を治療するということだけでなく、成長発育を十分理解したうえで、歯、顎骨、顔面領域にまでおよぶいろいろな原因を正確に把握し、不都合な因子を除去することにあり、予防することも積極的に行わなければならないことを意味しています。

乳歯列を対象とした5歳頃までの時期

5歳頃までの時期は乳歯列期であり、幼児であるが年齢が低いため患者様自身の理解力も弱く、そのために矯正治療がかえって困難となる場合も少なくありません。

混合歯列を対象とした6歳~12歳頃までの時期

6歳~12歳頃までの間は乳歯と永久歯との交換時期であり、咬合の乱れが多発します。患者様自身の矯正治療に対する理解力も深まり、協力意志も強くなってきます。

永久歯列を対象とした13歳~18歳頃までの時期

13歳~18歳頃になると、患者様の協力も得やすくなります。抜歯症例では、すべての乳歯が永久歯に交換し萌出(歯が歯茎から出てくること)した時点で主にマルチブラケット(Multi Brackets)にて行います。

成人を対象とした19歳頃以降の時期

矯正治療のみによって改善できない場合はこの時期になってから行います。
外科的矯正、矯正治療後の処置(補綴、親しらずの抜歯など)です。

矯正歯科治療の一般的な治療期間と通院回数

矯正歯科治療は、初診・相談を受けた後まずは、精密検査を行い、診断、治療計画を決定します。乳歯、混合歯列の場合、早期治療を行うこともあります。永久歯の場合は本格治療を開始します。ここでの治療期間は一般的な場合、個人差はありますが約3~4年位です。通院間隔は3~4週間に一度のペースで治療を行います。
歯が正しく並び、正しく噛めるようになったら、矯正装置を外し、リテーナー(保定装置)を付けます。保定期間中は約3か月に1回程度の通院で2~3年位続ける場合が多いです。
保定観察が終了したらリテーナも取り外し、その後もチェックを行うのが良いでしょう。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

  1. 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1,2週間でなれることが多いです。
  2. 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  3. 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。 
  4. 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。
  5. 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
  6. 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開きにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  7. 歯の形を修正したり、かみ合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  8. 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  9. 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  10. 顎の成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  11. 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病などにより歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。